ラオス証券取引所で初の国債取引が開始へ

(ラオス)

ビエンチャン発

2018年12月13日

ラオス財務省は、ラオス証券取引所における国債の取引を12月25日から開始する。同証券取引所での国債取引は今回が初めてとなる。これまでは、ラオス中央銀行によるキープ建て国債の発行や、タイの証券市場を介したドル建て国債やバーツ建て国債を発行してきた。証券会社での募集期間は12月11~17日を予定している。

今回は1兆キープ(約130億円、1キープ=約0.013円)を発行する計画で、1口100万キープ、10口単位で国内外の一般投資家、機関投資家による購入が可能だ。種類は1年固定(金利:5.30%)、3年固定(6.80%)、5年固定(6.95%)、7年固定(7.10%)の4種類。1年固定は4,000億キープを発行する。

これに先立ち、11月13日に財務省と、ランサン証券、BCEL-TK証券、ラオス中国証券の3社との間で国債取り扱いに関する契約を締結した。法整備については、2017年3月20日付で国債に関する政府令(No.101/GOV)の発布など、証券取引所での取り扱い準備を進めていた。今回の国債発行で調達した資金で、恒常的な財政赤字を補填(ほてん)する計画だ。なお、ラオス政府は2019年の歳入26兆3,052億キープ、歳出33兆3,940億キープを計画している。

写真 ラオス証券取引所ビルの外観(ジェトロ撮影)

ラオス証券取引所ビルの外観(ジェトロ撮影)

(山田健一郎)

(ラオス)

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