モスクワ市などの公道での自動運転試験実施ルールを規定

(ロシア)

モスクワ発

2018年12月04日

ロシアのメドベージェフ首相は11月26日、モスクワ市とタタルスタン共和国における公道での自動車の自動運転試験実施に関する連邦政府決定に署名した。試験期間は2018年12月1日~2022年3月1日。

今回定められた連邦政府決定第1415号(2018年11月26日付)「高度自動運転車の公道での試験実施について」によると、公道上での高度自動運転車の運用可能性の確認と、技術規則・標準化文書の策定に向けた自動運転システムに必要な技術要件の作成を主な目的としている。

自動車・エンジン中央科学研究所(NAMI)が試験機関として定められ、高度自動運転車の安全要件順守の評価を実施する。

ロシアのインターネット最大手であるヤンデックスは、2018年5月にトヨタ「プリウス」をベースとする自動運転の実証事業を開始した。モスクワ市郊外のスコルコボイノベーションセンター内に8台、タタルスタン共和国カザン市郊外のイノポリスに2台が配置され、自動運転によるタクシーサービスが試験的に実施されている(2018年10月18日記事参照)。マクシム・アキモフ副首相は、今後2都市での高度自動運転車の導入を100台に増やす計画だとしている。

写真 タタルスタン共和国イノポリス内を走行する自動運転車両(ジェトロ撮影)

タタルスタン共和国イノポリス内を走行する自動運転車両(ジェトロ撮影)

(齋藤寛)

(ロシア)

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