ヤンデックス、スコルコボで無人タクシーを試験導入

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2018年10月18日

インターネット大手ヤンデックスは10月16日、モスクワ郊外にあるロシア版シリコンバレー・スタートアップ拠点「スコルコボ」敷地内で、無人タクシーを試験導入する合意書をスコルコボ財団との間で締結した。

写真 スコルコボの外観(ジェトロ撮影)

ヤンデックスは、8月にタタルスタン(沿ボルガ連邦管区)の研究開発・スタートアップ拠点イノポリスでロシア初の無人タクシーの試験導入を行っており、今回が2件目の事例となる。無人タクシーはスコルコボ敷地内(約9万6,000平方メートル)の全ての場所で利用可能で、既存のヤンデックスのタクシー配車アプリで予約ができる。アプリがユーザーの所在地を認識し、出発地と目的地がスコルコボ敷地内であれば、選択肢に無人タクシーが挙がる。利用料金は無料。ただし、利用に当たっては18歳以上であることと、電子上での同意が必要となる。

ヤンデックスは、2016年から自動車の自動運転技術の開発に着手。2018年2月にはモスクワ市内の雪上で走行試験を行い、6月にはモスクワからカザンまでの789キロの走行に成功するなど、自動運転技術の実用化に向け力を入れている(2018年9月21日記事参照)。

写真 スコルコボに導入される試験車両(ジェトロ撮影)

今回の無人タクシー試験導入の合意書は、10月15~17日にスコルコボで開催のスタートアップ・イノベーション促進イベント「オープン・イノベーション外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で署名された。

(戎佑一郎)

(ロシア)

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