習国家主席に香港の林鄭行政長官が業務報告

(中国)

広州発

2018年12月25日

習近平国家主席は12月17日午後、北京市で香港特別行政区政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会見し、香港についての業務報告を受けた。行政長官による年末の業務報告は、毎年行われている。

習氏は香港政府の業務を十分に評価

習国家主席は「林鄭長官の下、香港政府は勇敢に業務を担い、積極的に事を行い、『一国二制度』と香港基本法を維持した。真摯(しんし)に香港の長期的発展を図り、広東・香港・マカオグレートベイエリア建設と『一帯一路』建設にも積極的に参加した。多くの住民の切実な利益に関連する問題の解決に力を入れ、青年の成長と発展のための条件を整え、『志は易きを求めず、事を行うに難を避けず』という精神で、優れた成績を上げた。中央政府は林鄭長官と香港政府の業務を十分に評価する」と述べた。

また、習国家主席は林鄭長官に対し、香港・マカオから改革開放40周年訪問団を受け入れた際に「未来に向け、『一国二制度』を揺るがず堅持し、香港・マカオが国の発展の大局に融合し、新たな優位性の育成、新たな作用の発揮、新たな発展の実現、新たな貢献を支援する」と発言したことを紹介した。

金融やイノベーションなどの発展促進を表明

12月17日午前には、李克強首相が林鄭長官と会見した。李首相は、林鄭長官および香港政府の業務を十分に評価するとともに、「中央政府は『一国二制度』『港人治港(香港人が香港を治める)』、高度な自治という方針を全面的、正確に貫徹する。憲法と香港基本法によって事を行い、香港政府および行政長官の施政を全力で支援し、香港の長期的繁栄、安定、発展を支援する」とした。

林鄭長官は「香港の発展は国の発展と中央政府の支援のたまものだ。今後もさらに国の発展の大局に融合し、金融、科学技術イノベーション、クリエーティブ産業の発展を推進する。香港市民に経済発展の成果を共有し、香港の繁栄・発展を促進する」と述べた。

(河野円洋)

(中国)

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