北極海航路開発、民間企業からの要望を政府指示に反映

ドミトリー・メドベージェフ首相は12月19日、北極海航路の開発に関し民間側から要望があった事項について対応を検討するよう政府各省、関連機関に指示した。

メドベージェフ首相が出した政府指示による具体的な検討内容は添付資料のとおり。8月10日のカムチャッカでの政府会合（2018年8月15日記事参照）、12月11日のサベッタでの政府会合（2018年12月12日記事参照）などで民間天然ガス採掘大手ノワテクのレオニド・ミヘリソン会長が要望していたカムチャッカ、ムルマンスクでの液化天然ガス（LNG）積み替え基地建設に対する財政支援や、同社のLNG事業向けに建設が予定されているLNGを燃料とする4隻の砕氷船建設への支援のほか、石炭採掘企業が求めていた開発地域の優先的社会経済発展区域（TOR）の指定などが列記されている。

（高橋淳）