オンライン買い物代行のオネストビー、完全キャッシュレス店舗を開店

(シンガポール)

シンガポール発

2018年11月05日

シンガポールのオンライン買い物代行サービス会社オネストビーは10月18日、同社として初めての実店舗「ハビタット」を開業した。店舗内での支払いは、同社の電子マネー決済による完全キャッシュレス対応となる。さらに、袋詰めの自動化、ロボットからの購入商品の受け取りなど、新しいコンセプトを提供する。同店舗は都心部から西へ車で約20分行った郊外にあり、売り場面積は約6万平方メートル。食料雑貨コーナー、レストラン、イベントスペースなどからなる。品ぞろえは野菜、水産物、肉類の生鮮食品をはじめとして約2万点に上る。日本食品コーナーでは日本からの輸入食材も取り扱っている。

店舗来場者はスマートフォンで専用アプリをダウンロードし、同アプリ内のQRコードを入り口端末でスキャンして入場する。商品購入に当たっては、商品数が10点未満の場合、各商品のQRコードを読み取り、同社が運営する電子マネー決済「ビーペイ」により決済される。

10点以上の場合、買い物トローリーを専用レジに移動させ、専用端末にQRコードをスキャンするだけで自動的に精算と袋詰めがされる。購入された商品は店舗出口の専用コーナーで受け取るが、その際、QRコードを端末で読み込むと、ロボットが自動的に運搬し、購入者に引き渡される。

写真 商品受け取りコーナー(オネストビー提供)

商品受け取りコーナー(オネストビー提供)

写真 専用レジでQRコードをスキャンして精算(オネストビー提供)

専用レジでQRコードをスキャンして精算(オネストビー提供)

オネストビーは、2014年12月に設立され、翌2015年7月からシンガポール国内でサービス開始した。オンライン買い物代行のほか、フードデリバリー、ランドリーデリバリーなどを提供する。また、2015年12月には日本で会社を設立するなど、現在では世界8カ国・地域でサービスを展開している。今後、実店舗ハビタットのシンガポール国外での展開も視野に入れる。

(藤江秀樹)

(シンガポール)

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