武漢空港の国際線、2020年までに70路線への拡張目指す

(中国)

武漢発

2018年11月06日

10月31日に湖北省武漢市において、武漢市交通運輸委員会と湖北空港集団による「武漢民航発展政策発表会」が開催され、市副秘書長の張軍氏や市交通運輸委員会主任の徐斌氏、湖北空港集団総経理の周学雲氏らが講演を行った。同発表会で、武漢天河国際空港を運営する湖北空港集団は、武漢から米国・ニューヨーク、カナダ・トロント、オランダ・アムステルダムなどへの航空路線を就航させ、2020年までに武漢天河国際空港の国際就航路線を、現在の52路線から70路線に拡張する目標を発表した(表1、2参照)。また、2020年までに同空港利用客数を3,500万人、国際線利用客数を530万人とすることを目指す。

表1 武漢天河国際空港における主な就航中の国際線
表2 武漢天河国際空港における主な就航予定の国際線

国際線の利用客数は中部エリアで最多に

武漢天河国際空港は、2017年8月に第3ターミナルが開業し、2017年の利用客数は前年比11.4%増の2,312万9,400人になるなど、中国中部エリアで最大級の空港だ。2018年11月時点で国際線は52路線が就航しており、日本へは東京、大阪線のほか、上海経由の名古屋、福岡、静岡線がある。国際線の利用客数は262万6,000人となり、5年連続で中部6省(注)の空港で1位となったほか、国際線の貨物取扱量も前年比で3.2倍になるなど高成長を遂げている。

中部エリアにおける国際ハブ空港を目指す

武漢市人民政府は、2018年9月に国際的な総合交通ハブ都市の構築を目指して「武漢市総合交通システム3年攻堅実施方案(2018-2020年)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」を策定した。これに基づき、湖北空港集団は中国東方航空、中国南方航空、中国国際航空およびその他の航空会社間の乗り換えにかかる障壁の解消やプロセスの整理・簡素化、また乗り換えにかかるサービスの統一基準策定などに取り組んでいる。武漢天河国際空港は、スムーズで機能的な乗り継ぎサービスシステムの構築を通じて、上記目標の達成を目指している。

(注)山西省、河南省、安徽省、湖北省、江西省、湖南省。

(片小田廣大)

(中国)

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