サムスン電子、営業利益が四半期ベースで過去最高に

(韓国)

ソウル発

2018年11月07日

サムスン電子は10月31日、2018年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した。それによると、売上高は前年同期比5.5%増の65兆4,600億ウォン(約6兆5,460億円、1ウォン=約0.1円)で、営業利益は20.9%増の17兆5,700億ウォンと四半期ベースで過去最高になった(表参照)。

表 サムスン電子の業績(連結ベース)

同社が発表した第3四半期の部門別業績は次のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比7.5%減の10兆1,800億ウォン、営業利益は14.3%増の5,600億ウォンだった。テレビは、「QLED」(量子ドット)テレビ、超大型テレビなどプレミアム製品の販売が拡大したが、白物家電は、新興国の景気低迷により売上高が減少した。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比10.0%減の24兆9,100億ウォン、営業利益は32.5%減の2兆2,200億ウォンと振るわなかった。無線事業は、中低価格スマートフォンのラインアップ再整備や競争激化などにより販売が低迷し、「ギャラクシーノート9」の発売にかかるマーケティング費用の増加で減収減益になった。

◇DS(デバイスソリューション)部門

売上高は前年同期比24.1%増の34兆7,600億ウォン、営業利益は34.2%増の14兆5,600億ウォンとなった。半導体事業は、サーバーやモバイルを中心としたメモリーの市況が堅調な中、プレミアム製品の販売に注力し、売上高が24兆7,700億ウォン、営業利益が13兆6,500億ウォンだった。一方、ディスプレーパネル事業は、有機ELでフレキシブルディスプレーの需要が増加、液晶ではテレビパネルの販売が増加し、売上高が10兆900億ウォン、営業利益が1兆1,000億ウォンとなった。

サムスン電子は業績発表と同時に、2018年第3四半期の設備投資実績を5兆6,000億ウォンと発表した。このうち、半導体は4兆5,000億ウォン、ディスプレーは5,000億ウォンだった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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