G20首脳会議を控え、治安対策強化に動く
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2018年11月27日
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで11月30日から12月1日にかけて開催されるG20首脳会議を前に、事務方会合が11月26日から始まった。週末に向けて、G20財務相・中央銀行総裁会合に向けた協議や、労働、汚職対策、教育、雇用、気候変動対策などといったテーマに対する詰めの協議が行われる見通しだ。
また、G20首脳会議には、安倍晋三首相をはじめ、米国のトランプ大統領、中国の習近平国家主席、ドイツのメルケル首相、ロシアのプーチン大統領らが出席する予定になっている。2国間関係においても、通商関係の対立が先鋭化する米中両国の首脳会談の行方などに注目が集まっている。
G20首脳会議で世界各国から要人が集まるブエノスアイレスでは、警察など総勢2万2,000人を動員する治安対策が展開される。会場周辺への交通規制などは11月20日に発表され、首脳会議開催期間中の鉄道や地下鉄、市内にあるアエロパルケ空港、ブエノスアイレス港などが使えなくなる(注)。政府は政令第967/2018(10月30日付)を公布し、ブエノスアイレス市に限り11月30日を祝日に制定した。首脳会議期間中の同市内の移動には注意が必要だ。
(注)首脳会議開催期間中の交通規制に関する詳細による。
(紀井寿雄)
(アルゼンチン)
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