アフリカ開発銀行が投資フォーラム開催

(アフリカ、南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2018年11月14日

アフリカ開発銀行(AfDB)は11月7~9日、ヨハネスブルクで「アフリカ投資フォーラム」を開催した。アフリカ諸国をはじめ世界各国から約1,500人が出席し、アフリカの投資動向や見通しについて活発な議論が行われた。

AfDBのアキンウミ・アデシナ総裁は「投資先としてのアフリカの魅力は20年前から大きく増している。中国の次(の投資先)は、アフリカだ」と力強く語り、電力・農業分野の投資の機会が広がっていると強調した。

写真 本会議でスピーチするAfDBのアデシナ総裁(ジェトロ撮影)

本会議でスピーチするAfDBのアデシナ総裁(ジェトロ撮影)

南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は、「このフォーラムは投資先のフロンティアとしてアフリカが存在感を示す重要な機会」とし、「南アへの投資は、アフリカへの投資だ」と語った。

日本からは国際協力銀行(JBIC)の林信光代表取締役副総裁が、開発金融機関の分科会にパネリストとして参加。「製造業のさらなる発展には、特に技術援助と人的資源が非常に重要。1カ国の投資では難しくても多国間協力を通じてなら克服できることもある。日本の強みである質の高いインフラを展開することは効果的。また人口増加が見込まれるアフリカ市場においては、若年層をいかにうまく活用するかがカギとなる。さらに、投資をする上では『環境への配慮』、例えば、再生可能エネルギーの活用などが重要」と述べた。

なお、ヨハネスブルクでは10月25日にも南ア政府主催の投資会議が開催されたばかり(2018年11月1日記事参照)。

(蓑和希典、築舘弘和)

(アフリカ、南アフリカ共和国)

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