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1~9月の貿易赤字は前年同期比5.2%減

(トルコ)

イスタンブール発

2018年11月13日

トルコ統計機構(TUIK)の発表(10月31日付、暫定値)によると、2018年1~9月の輸出は前年同期比7.0%増の1,230億4,311万ドル、輸入は3.1%増の1,741億5,537万ドルとなり、貿易赤字は5.2%減の511億1,226万ドルとなった。トルコ・リラ安の影響で6月以降は輸入が前年同月比で減少し続けている。

輸出:自動車・鉄鋼・一般機器のEU向けが牽引

2018年1~9月の輸出を品目別にみると、最大の輸出品目である自動車・同部品が、EU向けが好調だったことから前年同期比で12.6%増とを牽引した(表1参照)。鉄鋼は、8月の米国による関税倍増措置にもかかわらず欧州を中心に好調が続いており、37.5%増となった。一般機械はドイツ、ルーマニア、英国向けが好調で16.8%増となった。2017年9月以降、通貨トルコ・リラ安が進んだことなどが輸出拡大に寄与したものとみられる。他方、貴金属類は39.9%減と大きく落ち込んだ。

表1 トルコの主要品目別輸出

輸出を主要国・地域別にみると、全体の50.4%を占めるEU向けが15.8%増となり、輸出を牽引した(表2参照)。国別では上半期からは減速が見られるものの、スペインが23.6%増、英国が17.0%増、最大の輸出相手国であるドイツが9.7%増、イタリアが15.7%増などいずれも好調だった。他方、米国はトランプ政権が8月に鉄鋼とアルミニウムの輸入関税を倍増させたこともあり、6.7%減となった。また、イラクも貴金属類など主力品目の需要回復が遅れており、15.2%減だった。

表2 トルコの主要国・地域別輸出

輸入:トルコ・リラ減価と内需減退が影響

輸入を品目別にみると、最大の輸入品目である鉱物性燃料はエネルギー価格の上昇の影響もあり前年同期比20.0%増となった(表3参照)。鉄鋼は、国内建設需要などによって伸びていたが、8月の通貨危機を背景に9月に前月比でマイナス(13.5%)に落ち込んだこともあり、1~9月では25.4%増と伸び率を下げた。同様に貴金属類、電気機器、自動車・同部品、光学・精密機器などもトルコ・リラ減価と内需の減退によってマイナスとなった。

表3 トルコの主要品目別輸入

主要国・地域別輸入では、全体の36.4%を占めるEUが5.5%増と上半期の18.5%増から大きく減速している(表4参照)。EUではイタリア(3.2%減)、スペイン(0.4%減)、オランダ(0.2%減)がマイナスに転じた。特に8月以降、主要国からの輸入減は著しく、前年同月比でみると軒並み2桁減が続いている。

表4 トルコの主要国・地域別輸入

(中島敏博)

(トルコ)

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