ペルー政府、カタクチイワシの第2漁期(夏漁)漁獲量枠を発表

(ペルー)

リマ発

2018年11月30日

ペルー生産省は同省決議(No.509-2018、官報掲載日11月15日)で、ペルー沿海の北・中央部におけるカタクチイワシの2018年第2漁期(11月~翌年1月、夏漁)漁獲量枠を210万トンにすると発表した(解禁後10日間以内は予備的措置として40万トンが上限枠となっている)。ペルー海洋研究所(IMARPE)は、今夏のエルニーニョ現象の影響は低いとして、漁獲量への影響は少ないとみている。なお、ペルー政府は毎年、ペルー海洋研究所による漁業資源量の調査を行っており、2018年も8月24日から9月22日にかけてと、9月26日から11月10日にかけての2回にわたり、同所調査船による調査を行った。その結果、2018年の資源量については、前年比18%増の716万トンに上ることを確認している。

一方、全国漁業組合(SNP)によると、2018年のカタクチイワシの第2漁期は、8億ドルの輸出と5,000万ドルの漁民収入をもたらす、と予測している。同組合のエレーナ・コンテルノ会長は、発表された漁獲枠に基づき、11月40万トン、12月100万トン、1月70万トン程度の漁獲量を予測し、最終的には年間で550万トンに達するという見解を示した。これは、400万トンを下回ってきた過去6年の水準を大きく上回るものだ。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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