山東省の青島と威海で日中高齢者産業交流会を開催
(中国)
青島発
2018年11月29日
ジェトロは山東省の青島市と威海市で11月20~22日、「第5回日中高齢者産業交流会」(以下、交流会)を開催した。青島市で開催された交流会には日本企業14社、威海市での交流会には日本企業12社が参加した。日本からの参加企業は現地の高齢者産業関連企業・団体と商談を行い、交流会全体の来場者数は206人に上った。山東省では、威高集団や新華錦集団などの現地大手企業が相次いでハイエンド高齢者産業に参入しており、青島市では、2012年に日本の福祉関連企業のロングライフホールディングが新華錦集団と合弁会社を設立し、富裕層・中間層向けにハイエンドな老人ホームを運営している。
中国で新たに高齢者産業に参入しようとする現地企業には、医療や介護サービス、老人ホームの設計および運営管理についての経験やノウハウが不足しており、日本の先進的な事業モデルを学び、日系企業と提携を要望する声が多い。各市の民政局の発表によると、2017年の60歳以上の人口と全体に占める割合は、青島市が175万9,000人で21.9%、威海市が69万6,300人で27.2%と全国平均に比べて高く、高齢化の加速により、養老保健、介護サービス、リハビリ、漢方医薬の提供などのサービスの需要が高まっている。
交流会における商談風景(ジェトロ撮影)
交流会の様子(ジェトロ撮影)
(武瑞琴)
(中国)
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