中西部の中間選挙、共和党が下院7議席失う

(米国)

シカゴ発

2018年11月08日

11月6日に投開票された米国中間選挙について、中西部12州(注)の上院、下院、知事選挙の結果を米国メディア(CNNおよびブルームバーグ)の報道(中西部時間7日正午現在)を基に報告する。

上院では中西部8州で選挙が行われ、トランプ大統領が2016年の選挙で勝利したインディアナ州およびミズーリ州では、共和党のマイク・ブラウン氏とジョシュ・ホーリー氏がそれぞれ民主党の現職を破り議席を奪還した(表1参照)。ノースダコタ州でも共和党候補が民主党現職を破った。ネブラスカ州は共和党の現職が、ウィスコンシン州、オハイオ州、ミネソタ州、ミシガン州は民主党の現職が勝利した。

表1 中西部8州の連邦上院議員選挙結果

下院では、アイオワ州の2議席、ミシガン州の2議席、カンザス州の1議席で、共和党現職が民主党候補に敗れた。また、民主党の強いイリノイ州、ミネソタ州では、民主党が共和党現職から議席を奪うなど、民主党の躍進が目立ち、中西部12州で共和党が合計7議席失った(表2参照)。

表2 中西部12州の連邦下院議員選挙結果

知事選では、ウィスコンシン州で3選を目指した共和党スコット・ウォーカー氏が民主党候補に敗れ、イリノイ州でも現職の共和党ブルース・ラウナー知事が落選した(表3参照)。大統領選挙でトランプ大統領が勝利したミシガン州とカンザス州でも共和党の後継候補が民主党に敗れた。アイオワ州、ネブラスカ州では共和党現職が勝利を収めた。

表3 中西部9州の知事選挙結果

(注)アイオア、イリノイ、インディアナ、ウィスコンシン、オハイオ、カンザス、サウスダコタ、ネブラスカ、ミシガン、ミズーリ、ミネソタ、ノースダコタ。

(仁平宏樹)

(米国)

ビジネス短信 4b5334760e2c32d4