ウラジオストクのベルケエンコ市長が辞表提出

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2018年10月04日

ロシア極東沿海地方の中心都市、ウラジオストクのビタリー・ベルケエンコ市長は10月2日、ウラジオストク市議会に辞表を提出した。自身のフェイスブックで明らかにした。辞任の理由は「モチベーションを失ったため」としている。10月11日のウラジオストク定例市議会で辞表の受理が審議された後に、議会が新市長を選出する。

ベルケエンコ氏は2017年12月にウラジオストク市長に就任。実業界出身で、自動車や建機などの大手販売会社スモトリの社長が前職。経済分野での日本との関係も深く、市長就任後に複数回、日本を訪問している。

突然の辞任の理由について、地元の有識者はジェトロのインタビュー(10月4日)に対し、「9月16日に行われた沿海地方知事選挙で、現職(当時)のアンドレイ・タラセンコ知事代行がウラジオストク市で得票率を伸ばせなかったこと(2018年9月21日記事参照)への周囲からの風当たりが、ベルケエンコ氏自身が与党・統一ロシアの党員ではなかったこともあり、余計に強かったのではないか」との見方を示している。

(高橋淳)

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