メルコスールとシンガポール、FTA交渉の第1ラウンドを実施

(南米南部共同市場<メルコスール>、シンガポール)

ブエノスアイレス発

2018年10月24日

南米南部共同市場(メルコスール)加盟国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)とシンガポールの首席交渉官は10月3~5日、自由貿易協定(FTA)締結に向けた第1回の交渉をウルグアイの首都モンテビデオで行った。

両者は交渉を加速するため、協定の主要項目を定義し、双方の合致項目を特定するとともに、今後交渉が難航しそうな項目を初期の段階で洗い出すことに注力した。

同交渉におけるシンガポールの主な目的は、関税の引き下げだ。一方、メルコスールは主に食品分野において、メルコスールの製品をシンガポールに輸出するための規格や衛生基準、植物検疫の調和を目的としている。

アルゼンチン外務・宗務省によると、メルコスールとシンガポールにおけるFTAでは、サービス貿易、政府調達および投資分野において最新の経済関係の枠組みを構築するとしている。また、アルゼンチンは、農産品の主要輸出国であるとともに特定分野の知識を必要とするサービス輸出における中南米のリーダーとして、同交渉において主導的役割を担っているとした。

次回の交渉は、2019年3月12日から15日にかけてアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催される予定だ。

(高橋栞里)

(南米南部共同市場<メルコスール>、シンガポール)

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