ドバイでスタートアップ見本市「GITEX Future Stars」開催
(アラブ首長国連邦)
中東アフリカ課、ドバイ発
2018年10月25日
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで10月14~17日に、中東最大規模のスタートアップ見本市「GITEX Future Stars」が開催され、日本企業の参加は19社、うち18社がジェトロ設営のジャパンパビリオンに出展した。
ジャパンパビリオンに過去最多の18社参加
「GITEX Future Stars」は、ドバイ・ワールドトレードセンターで例年開催されるIT・イノベーションの大規模見本市「GITEX」の一部として、3年前から開催。今回2018年は700以上の企業と、400人以上の投資家が参加した。会場内にはテーマ別〔人工知能(AI)、環境、教育、フィンテック、宇宙技術など〕、および国別(UAEのほか、近隣のサウジアラビア、レバノン、バーレーンなど)に、多数のスタートアップや支援機関がブースを構えて、来場者へのPRを行った。
ジェトロは、日本のスタートアップの中東展開を支援するため、3年連続でジャパンパビリオンを設営。2018年は、経済産業省が推進する「J-Startup」の初の海外出展イベントとして、J-Startup対象企業4社(コネクテックジャパン、VISITS Technologies、Unipos、ispace)を含む、過去最多となる18社の日本企業が参加した。
会期中は、VIP巡覧中にドバイ首長国のハムダン・ビン・ムハンマド・アール・マクトゥーム皇太子がジャパンパビリオンを視察。またジェトロは、参加していた投資家や企業(潜在提携先)向けに日本企業を紹介する「J-Startup特別セッション」を開催した。なお、会場内で行われたピッチコンテストでは、応募社数の約5%となるわずか24社のファイナリストにUnipos、Doremingの2社が選ばれるなど、ドバイで大きく日本をアピールした。
出展した日本企業は一部を除き、まだ本格的に中東でのビジネスが始まっておらず、今回を最初の中東調査と位置付ける企業が多かったが、会期終了後には「今後にもつながる引き合いを多数受けた」との声が多数聞かれ、将来的なビジネスへの発展も期待できる状況だ。
(米倉大輔、山本和美)
(アラブ首長国連邦)
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