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連邦議会選、与党の議席が大幅減少

(ブラジル)

サンパウロ発

2018年10月12日

10月7日の大統領選と同時に、連邦議会(上院、下院)選挙も実施された。上院は各州3名選出81議席のところ、今回は3分の2(54議席)が単純多数制で改選、下院は定数513議席のところ、州別選挙区で全ての議員が非拘束名簿式比例代表制により改選された。任期は上院議員が8年、下院議員は4年。当選議員は2019年2月1日に新たな任期を開始する。

今回の連邦議会選挙結果の特徴は次の点に要約される。第1に、大統領選で決選投票に進んだボルソナーロ候補が所属する社会自由党(PSL)の躍進だ。PSLは2014年選挙で下院1議席しか有していなかったが、今回52議席に大幅増加(注)、労働者党(PT)の56議席に次ぐ規模になった(表1参照)。第2に、その躍進の一方で議席数を大幅に減らしたのは、現与党のブラジル民主運動党(MDB)およびもう1つの主要政党のブラジル社会民主党(PSDB)だ。下院でMDBは前回の選挙時の議席数65から34に、PSDBは54から29に減らした。PTも69から56に減らしたが下院では最大規模を維持した。

上院選挙は3分の2改選(54議席)だったが、MDBが最大で7議席を確保、以下、持続可能性ネットワーク(REDE)と進歩党(PP)が5議席、PT、PSDB、PSLなどが4議席が続く(表2参照)。上院議長のエウニシオ・オリベイラ氏(MDB、セアラ州)や前大統領のジルマ・ルセフ氏(PT、ミナス・ジェライス州)が落選するなど、大物政治家の敗退が目立った。54議席中再任は8議席にとどまり改選議席数の87%が新任となる。

第3の特徴として上院、下院ともに小規模政党の議席数が拡大し、議席構成が細分化した点だ。2014年選挙に下院を構成する政党数は28だったが今回は30に増加した。特に下院で議席数が10に満たない政党数は12から15に増え、これらの政党の合計議席数は37から75へ大幅増となった。議席構成の細分化は法案を通す上での利害調整を複雑化させる一因となり、政府が構造改革を進める上では不利に作用する可能性がある。

表1 下院における政党別議席数
表2 上院における政党別議席数

(注)本原稿での政党別議席数は、高等選挙裁判所(TSE)データを基に議会補佐官組合局(DIAP)が集計、公表している議席数。

(二宮康史)

(ブラジル)

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