外国人訪問者数が増加、年間で400万人突破の見込み

(イスラエル)

テルアビブ発

2018年09月19日

イスラエルへの外国人訪問者の増加傾向が続いている。2018年1~8月の訪問者数は279万7,000人で前年同期比16.2%増となった。2017年に386万人だった訪問者数は、2018年には初めて400万人を突破する見込みだ。イスラエル人を含むベングリオン空港の旅客数も伸び続けている。

2006年に183万人だったイスラエルへの訪問者数は、2010年以降は300万人を上回る水準を維持している。2017年の訪問者数は、前年比25.9%増の386万人を記録した。地域別にみると、欧州(220万7,200人、構成比57.1%)、米州(106万4,000人、27.5%)、アジア(45万9,400人、11.9%)と続く(表1参照)。

国別では80万6,100人の米国(構成比20.9%)が最大で、ロシア(10.3%)、フランス(8.1%)、ドイツ(5.9%)、英国(5.5%)、ウクライナ(5.0%)と続く。次に多いのが前年比44.2%増の12万3,900人(うち香港から9,600人)を記録した中国(3.2%)だ。日本からの訪問者数は1万7,900人だった。

表1 イスラエルへの訪問者数(国・地域別)

イスラエルの全人口は889万人(2018年7月末)だが、2018年の訪問者数は400万人を超える可能性が高く、イスラエル全人口に対しておよそ半分近くの割合に達することが予想される。

空港のキャパシティーが不足の恐れ

イスラエルの玄関口となるベングリオン空港の利用者数も伸びている。2017年の出発者数、到着者数はそれぞれ年間で1,000万人を超えていた(表2参照)。近年のペースで旅客数が伸び続けると、旅客取扱能力が不足する。このため運輸省を中心に、ベングリオン空港に代わる新空港の建設計画が協議されている。

表2 ベングリオン空港の国際線旅客数

(余田知弘)

(イスラエル)

ビジネス短信 fa7bdc0a2f0fb15c