コメをテーマにした新たなモデルの飲食店が上海で人気

(中国)

上海発

2018年09月18日

上海市内にコメをテーマにしたレストラン「●(くちへんに去の下に皿)米」〔中国語の発音表記で「kemi」(クーミー)となり、コメと似た音〕が2018年4月にオープンした。客は徐々に増えており、料理長によれば8月の売り上げは開店当初の8倍に急増している。

写真 「嗑米」の外観(ジェトロ撮影)

同店は2種類の日本産米(北海道産「ななつぼし」、山形県産「はえぬき」)と、4種類の中国産米(京西米、初恋、月光米、稻花香米)を提供している。店内で提供されるコメは、昼定食を除き、基本的に土鍋で炊かれる。コメは1つの土鍋(1~2人分)で約90元(約1,440円、1元=約16円)となっている。一般的なレストランに比べて割高であるものの、利用客からは「いろんなコメが展示されており、見て選べるのが楽しい」「メニューにコメの特徴が詳細に記載されており、コメをテーマにしたレストランとして特別感がある」といった声が聞かれ、支持を得ている。コメが炊き上がるまで30分を要するため、店は顧客にまずコメを注文させ、その後に注文したコメに合う料理を注文するよう勧めている。

写真 「嗑米」で提供されるご飯(ジェトロ撮影)

同店のメニューは、各種コメの味に合わせて研究・開発されている。昼定食で使われるコメは、味をまろやかにするため3種類のコメを混ぜたものを使用している。同店では、お茶の代わりに重湯(おもゆ)を提供し、デザートもコメから作られたものになっている。

(尹世花)

(中国)

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