中国のインターネット利用者が初めて8億人を突破

(中国)

中国北アジア課

2018年09月04日

中国インターネット情報センター(CNNIC)が8月20日に発表した「第42回中国インターネット発展状況統計報告」によると、中国国内のインターネット利用者が2018年6月時点で8億166万人に達した(添付資料参照)。2017年12月からの半年間で3.8%増となり、初めて8億人を突破した。うち、スマートフォンなどの携帯端末によるネット利用者は4.7%増の7億8,774万人となり、ネット利用者全体の98.3%を占めた。ネット普及率は1.9ポイント上昇し、57.7%となった。

インターネット利用者を年齢別でみると、40歳未満がネット利用者全体の74.4%を占めた。うち、20代が最も多く27.9%に達した。収入別でみると、月収3,001~5,000元(約4万8,000円~8万円、1元=約16円)が全体の21.5%を占めて最も多く、次いで2,001~3,000元が15.3%だった。

出前予約やシェア自転車は増加率が減速

ネットサービスの利用状況をみると、「微信(WeChat)」などの即時通信(インスタントメッセージ)の利用者数が7億5,583万人に上り、94.3%と最も高い利用率となった。ニュース閲覧、検索エンジンの利用率は8割を超え、基礎的な用途の利用者数が安定的に増加した(表参照)。

表 各種インターネットサービスの利用状況

財テクとタクシー予約の利用者数は、2017年12月からの半年間でそれぞれ30.9%増、20.8%増と大きく伸びた。一方、出前予約は6.0%増にとどまり、2016年12月から2017年12月までの1年間における64.6%増の急速な伸びと比べ減速した。シェア自転車も11.0%増となり、2017年6月から2017年12月までの半年間の2.1倍という爆発的な伸びから鈍化した(2018年3月5日記事参照)。

(清水絵里子)

(中国)

ビジネス短信 ee0f32ef741539d9