ハロン~ハイフォン高速道路とバクダン橋が開通

(ベトナム)

ハノイ発

2018年09月10日

9月1日に、ベトナム北部のクアンニン省ハロン市と港湾都市ハイフォン市を結ぶハロン~ハイフォン高速道路とバクダン橋の開通式が行われた。同開通式には、グエン・スアン・フック首相も出席した。

ハノイからハロンまでの移動時間が大幅に短縮

ハロン~ハイフォン高速道路は道幅25メートルの4車線からなり、全長は約25キロ。2014年4月に着工し、建設費用は6兆4,160億ドン(約308億円、1ドン=約0.0048円)。ベトナムで初めて、地方政府予算と官民連携(PPP)方式による資金を用いて建設された高速道路となる。同高速道路の一部をなすバクダン橋は、2015年1月に着工し、全長5.4キロ。建設費用は7兆6,610億ドン(約368億円)で、BOT(建設・運営・譲渡)方式がとられた(2015年2月17日記事参照)。

2015年12月にはハノイ~ハイフォン高速道路が開通しており(2016年1月8日記事参照)、今回の開通により、ハノイ市からハロン市までの距離が180キロから130キロに、移動時間も約4時間から2時間半ほどにそれぞれ短縮された。

開通式に出席したフック首相は「今後、高速道路が旅行客や貨物の輸送で多く利用されることになり、ハイフォン市やクアンニン省の観光と経済の発展に大きく寄与することになるだろう」と述べた。

世界遺産に登録されているハロン湾は、ベトナム北部の人気観光地の1つで、特に観光業の発展が期待される。当地日系旅行業者は「ハノイ市からハロン湾への車移動にはこれまで30分の休憩を入れていたが、今回の開通により休憩なしで行けるようになった」と話す。移動時間の短縮により、ハロン湾への旅行客も増加するのではないかと期待を寄せている。

(佐藤進)

(ベトナム)

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