2019年1月1日から最低賃金を3割強引き上げ

(モンゴル)

北京発

2018年09月18日

モンゴルの政府(労働・社会保障省)・労働組合・雇用者連盟によって構成される国家労働社会問題協議3者委員会は8月19日に、2019年1月1日から現在の全国の月額最低賃金24万トゥグルク(約1万800円、1トゥグルク=約0.045円)を33.3%引き上げて32万トゥグルクとすることを決定した。また2020年1月1日には、2019年の水準からさらに31.3%引き上げて42万トゥグルクとすることも併せて決定した(注)。

今回の引き上げについて、チンゾリグ労働・社会保障相は記者会見で、「最低賃金法で、最低賃金の改定は2年に1度以上実施することが定められている。最低賃金の改定は、インフレ率、労働生産性、経済成長など幾つかの要因を考慮するだけでなく、年金・福祉手当、社会保険・健康保険の諸問題を調整する必要があるため、2019年度の予算案確定前に決定する必要があった」と説明した。

(注)ジェトロが実施した2017年度 アジア・オセアニア投資関連コスト比較調査(2018年3月)によれば、モンゴルのワーカー(一般工職)の月額平均賃金は84万5,600トゥグルク、非製造業のスタッフ(一般職)は67万8,700トゥグルク、店舗スタッフ(アパレル・飲食)は59万5,800トゥグルクとなっている。

(藤井一範)

(モンゴル)

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