メルコスール・カナダFTA第3回交渉、合意に向け進捗

(アルゼンチン、南米南部共同市場<メルコスール>、カナダ)

ブエノスアイレス発

2018年09月26日

アルゼンチン外務・宗務省は9月24日、第3回メルコスール(南米南部共同市場)・カナダ自由貿易協定(FTA)交渉が9月17日から21日にかけてカナダの首都オタワにおいて実施されたと発表し、合意に向かっているとの認識を示した。

発表によると、メルコスールおよびカナダの両代表団は、FTAのうち特に衛生・植物検疫措置(SPS)、政府調達、環境などの分野について交渉し、実質的な進展があったとされる。財の貿易および知的財産権の関連では、多くの共通点を認識したことで交渉の急速な進展につながったと評価。中小企業、投資、良き規制慣行(グッドプラクティスの共有)などでも実りあるものとなったしした。交渉を通じて、10月末には各国の財および政府調達に関連するオファー、2019年2月にはサービスに関するオファーを交換することで合意している。

次回会合は、12月3日から14日にかけてブラジルの首都ブラジリアで開催される予定で、交渉の進展具合にもよるが2019年末の協定締結を目指す。

なお、メルコスールはEU、欧州自由貿易連合(EFTA)、韓国、シンガポールともFTA交渉を継続している。

(山木シルビア)

(アルゼンチン、南米南部共同市場<メルコスール>、カナダ)

ビジネス短信 96ced945d5638d3e