JR東海、テキサス州高速鉄道プロジェクト受注に向け子会社設立

(米国)

ヒューストン発

2018年09月05日

JR東海は9月3日、米国テキサス州ダラス市に現地子会社ハイスピード・レールウエー・インテグレーション・コーポレーション(HInC、エイチインク)を2018年8月29日に設立したと発表した。資本金は100万ドル(約1億1,000万円)で、JR東海の100%出資。取締役社長には、JR東海総合技術本部技術企画部海外高速鉄道プロジェクトC&C事業室担当部長の日笠伸治氏が就任した。

HInCは、テキサス州における高速鉄道プロジェクト(ダラス~ヒューストン間約385キロ、2014年4月8日記事参照)のコアシステム(注)受注を目指す日本側企業と共に、同プロジェクトの事業開発主体であるテキサス・セントラル・パートナーズ(TCP)との間で、受注に向けた協議などの準備活動を行う。さらに、今後結成される日本側企業連合による受注が決定した際には、その一員として主に各個別システムのインテグレーション(統合、構築)・走行試験・要員養成の業務を担当する。

同プロジェクトにおけるコアシステムの供給については、日本側企業連合が請け負うことを前提とした各種協議が現在、日本において進められており、2016年5月17日にJR東海が設立した現地子会社ハイスピード・レールウエー・テクノロジー・コンサルティング・コーポレーション(HTeC)が、既にコアシステム発注者であるTCP側への技術支援を行っている。

(注)車両、電車線、変電、信号、通信、配電設備など高速鉄道の中核を占める設備。

(中川直人)

(米国)

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