ロシアと日本の領事管轄区域が変更に

(ロシア、日本)

欧州ロシアCIS課

2018年09月27日

ロシア政府は9月25日、ロシアと日本に所在する両国の大使館と総領事館の領事管轄区域を変更する方針を示した政府指示を公示した。同区域が変更されると、日本ではロシアビザ取得の際の申請先の変更、ロシアでは日本人の在留届の提出先やロシア人の日本入国ビザの申請先などが変更となる。

公示されたのは、2018年9月22日付政府指示第2016-r号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます「ロシア連邦および日本国の大使館および総領事館の領事管轄境界の変更に関するロシア連邦政府と日本国政府間の協定の書面交換による締結について」。ロシア連邦政府からロシア外務省に対し以下の内容(添付資料参照)で日本国政府と合意することを指示したもの。同指示によると、ロシア側の関係省庁との合意および日本側との事前調整は終了しており、発効は2018年内を想定しているとみられる(注)。

在日ロシア大使館(領事部)と総領事館の領事管轄区域の変更は以下のとおり。

  • 愛知県が在日ロシア大使館(領事部)の管轄区域へ変更
  • 四国4県、島根県、山口県が在大阪ロシア総領事館の管轄区域へ変更
  • 岐阜県が在新潟ロシア総領事館の管轄区域へ変更

在ロシア日本大使館(領事部)と総領事館の領事管轄区域の変更は以下のとおり。

  • 在サンクトペテルブルク日本総領事館の管轄区域が拡大(ノブゴロド州、プスコフ州が追加)
  • 在ウラジオストク日本総領事館の管轄区域が拡大(チュコト自治区が追加)

(注)同政府指示の添付資料に記載された発効日が2018年となっているため。最終的な交渉の結果、2019年以降の発効になる可能性もある。

(高橋淳)

(ロシア、日本)

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