ユニ・チャーム、グジャラート州で第3工場竣工

(インド)

アーメダバード発

2018年09月26日

衛生用品大手のユニ・チャームインディアの第3工場の竣工(しゅんこう)式が9月6日、インド西部のグジャラート州サナンドII工業団地の同社工場敷地内で開催された。竣工式には、平松賢司駐インド大使、ユニ・チャームの高原豪久代表取締役・社長執行役員、ユニ・チャームインディアの高久堅二社長をはじめ、関連企業などから約150人が出席した。

同工場の竣工は、2010年に竣工した北部ラジャスタン州ニムラナ工業団地内の第1工場、2015年に竣工した南部アンドラ・プラデシュ州スリ・シティ工業団地内の第2工場に続き、インドで3カ所目となる。今後、ベビー用紙おむつ「Mamy Poko(マミーポコ)」、生理用品「Sofy(ソフィ)」、大人用排せつケア用品「Lifree(ライフリー)」などを製造する予定だ。

紙おむつ市場で世界ナンバーワンを目指す

高原社長は「紙おむつ市場で世界ナンバーワンとなる夢がある。インドでも現地法人設立後は、毎年約30%の成長を達成しており、今後も同国における生活の質の向上に貢献していく」と、同社の事業や方針を説明した。

ユニ・チャームは、未開拓市場の規模を海外進出の判断基準としており、10年前に同社がインドで初めてパンツ型の紙おむつ市場に参入して以来、現在では同国内シェアで90%を占めるまでに成長した。また、高久社長は「ユニ・チャームインディアの強みは、インドの消費者の不満を徹底的に洗い出し、日本の最先端技術で製品開発して提供することと、インド人スタッフ主体の強い営業組織による市場展開にある」と語った。

写真 高原社長による開会あいさつ(ジェトロ撮影)
写真 ユニ・チャームインディアの第3工場(ジェトロ撮影)

(丸崎健仁)

(インド)

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