黒龍江省、上半期のGRP成長率は5.5%

(中国)

大連発

2018年08月13日

黒龍江省統計局の8月1日の発表によると、同省の2018年上半期(1~6月)の域内総生産(GRP)は、前年同期比5.5%増の6,240億6,000万元(約9兆9,850億円、1元=約16円)となった(表参照)。成長率は第1四半期(5.6%)を0.1ポイント下回った。産業別では、第一次産業が4.4%増、第二次産業が3.6%増、第三次産業が6.6%増だった。

表 黒龍江省の2018年上半期(1~6月)主要経済指標

一定規模以上の企業(注)の工業付加価値額は前年同期比3.9%増だった。石油と天然ガス採掘業を除くと7.1%増で、全国の伸び率を上回ったとしている。同省の主要産業のうち、食品工業(13.3%増)、設備製造業(12.1%増)は2桁の伸びとなった。

貿易総額は767億6,000万元と前年同期比31.1%増加した。うち輸出額は20.0%減の132億4,000万元、輸入額は51.2%増の635億2,000万元だった。国・地域別にみると、貿易総額の約7割をロシアが占め、48.2%増の533億7,000万元だった。

他方、投資と消費は前年同期比で伸び幅が縮小した。固定資産投資総額は前年同期比0.3%増となり、前年同期から6.3ポイント減少した。また、社会消費品小売総額も6.4%増と、前年同期から1.9ポイント減少した。

黒龍江省政府は2018年通年のGRP成長率の目標を6%以上に設定している。下半期に向けた経済政策の方針について、「安定推移の中で前進を図り、供給側の構造改革を主軸として堅持し、新たな発展理念による質の高い経済発展を促し、通年での成長目標達成を確保する」とした。

(注)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

(李穎)

(中国)

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