2019年の最低賃金(時給)は10.9%増の8,350ウォンに

(韓国)

ソウル発

2018年08月10日

韓国・雇用労働部は8月3日、2019年の最低賃金(時給)を前年比10.9%増の8,350ウォン(約835円、1ウォン=約0.10円)と告示し、正式に確定した(図参照)。2019年の最低賃金を月単位〔週40時間基準、有給週休を含む。月間209時間(注1)〕に換算すると、前年比17万1,380ウォン増の174万5,150ウォンとなる。

雇用労働部の発表に先立ち、最低賃金委員会は7月14日、第15回全員会議を開催し、2019年の最低賃金水準(時給)を8,350ウォンと議決した(注2)。最低賃金委員会は、最低賃金の決定の根拠として、2018年賃金上昇率展望値(3.8%)、算入範囲拡大(2018年6月8日記事参照)による補填(ほてん)分(1.0%)、所得分配改善分(4.9%)、交渉配慮分(1.2%)を挙げた。なお、最低賃金は全ての業種に対し、同一金額が適用される。

図 韓国の最低賃金の推移(2010~2019年)

(注1)209時間={(1週間当たり所定勤労時間40時間+有給週休8時間)÷7×365}÷12

(注2)雇用労働部長官は、最低賃金委員会が議決した金額を公開し、利害関係者の意見聴取を経て、最終決定を告示することになっている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

ビジネス短信 d850da887ac1a809