広東省、2017年のR&D支出額は2年連続全国1位

(中国)

広州発

2018年08月03日

広東省統計局の7月24日の発表によると、2017年の広東省の研究開発(R&D)支出額は前年比15.2%増の2,343億6,300万元(約3兆7,498億800万円、1元=約16円)で、2年連続で全国1位となった。域内総生産(GRP)に占める比率は2.6%だった。R&D人員も19.7%増の87万9,900人と同じく全国でトップだった。

企業の支出が約9割

R&D支出額を組織形態別にみると、企業によるものが14.1%増の2,083億100万元で全体の88.9%を占めた(表1参照)。また、基礎研究が5.7%増の15億2,000万元、応用研究は27.7%増の119億1,000万元、開発研究は13.4%増の1,948億8,000万元だった。

表1 広東省の組織別R&D支出額と対GRP比

地域別では、珠江デルタが2,226億6,000万元と全体の95.0%を占めた。なお、全省・市・自治区別の統計が発表されている2016年時点のR&D支出額上位5位は表2のとおり(2017年9月4日記事参照)。

表2 中国のR&D支出額ランキングの推移

ちなみに、広東省のR&D支出額のGRPに占める比率は毎年上昇しているものの、北京市、上海市と比べると依然として低い水準にある(図参照)。

図 R&D支出額のGRP(GDP)比の推移

(河野円洋)

(中国)

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