7月の新車販売、年率換算台数は1,700万台を下回る

(米国)

ニューヨーク発

2018年08月10日

モーターインテリジェンスの発表(8月1日、注)によると、米国における7月の新車販売の年率換算台数(季節調整済み)は2017年9月以降で最も少ない1,677万台となった。2018年に入って1,700万台を下回るのは初めてだ。

主要メーカー別〔ゼネラルモーターズ(GM)を除く〕に新車販売台数の前年同月比をみると、フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)が5.9%増、スバルが6.7%増、フォルクスワーゲン(VW)が7.9%増と伸びた一方、その他のメーカーは減少した(表参照)。中でも、日産は15.2%減と大きく落ち込んだ。中型乗用車「アルティマ」に加えて、CUV〔クロスオーバーSUV(スポーツ用多目的車)〕「ローグ」といった人気モデルが減少したことが影響した。

メーカーが提供する割引額は、業界全体では1台当たり3,754ドルで、前年同月比3.2%増と伸びたものの、日系メーカー3社はトヨタが18.0%減、日産が7.3%減、ホンダが6.3%減と軒並み減少した(ALG調べ)。

表 2018年7月のメーカー別新車販売台数(季節調整前)

(注)販売台数で首位のGMが、4月分から月次販売台数の公表を取りやめ、四半期ごとの公表に変更したことから、各社の販売台数を取りまとめていたモーターインテリジェンスは月次の発表を見合わせ、年率換算台数のみを公表することとした。これに伴い、ジェトロのビジネス短信では、年率換算台数とGMを除く主要メーカーの販売台数を月次で報告する。

(大原典子)

(米国)

ビジネス短信 a7c94f60b5925e35