EV新興メーカーの蔚来汽車、長安汽車と新会社を設立

(中国)

上海発

2018年08月24日

電気自動車(EV)の新興メーカー蔚来汽車(NextEV)は8月17日、長安汽車と共同で江蘇省南京市の南京江寧開発区に新会社「長安蔚来新エネルギー車科学技術」(以下、長安蔚来)を設立した。蔚来汽車の創始者の李斌氏が長安蔚来の代表取締役、長安汽車の李偉副総裁が副代表取締役、長安汽車の科学技術プログラム管理部の楊放副部長が最高経営責任者(CEO)を務めることになる。蔚来汽車と長安汽車はそれぞれ45%の株式を所有し、残り10%の株式については高級管理層が所有するという。

長安蔚来への投資総額は50億元(約800億円、1元=約16円)に上る。2018年内に着工し、2020年に初の新エネルギー車の量産を開始する予定だ。

他の地場大手メーカー2社とも事業提携

蔚来汽車は2014年11月に設立され、本部は上海市嘉定区の上海国際自動車城に位置する。同社は2017年12月に、初のEV車種「ES8」を発売した。

蔚来汽車は、長安汽車以外の地場大手メーカーとも積極的に事業提携をしている。2016年4月6日に安徽省の江淮汽車(JAC)と共同で安徽省合肥市に生産基地を設置すると発表しており、同基地では「ES8」を含む両社のEVを生産する。

また、2017年12月28日には、広州汽車と新エネ車の提携に関する協議書を締結し、両社は新エネ車の技術開発や部品生産などの共同事業を進めるほか、「広汽蔚来新エネルギー車」という新会社を設立し、コネクテッド・新エネ車の開発、生産、販売を共同で展開する予定で、投資総額は12億8,000万元(約204億8,000万円)になる。

(文涛)

(中国)

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