グジャラート州、西アジアやアフリカとの貿易・投資促進に意欲

(インド)

アーメダバード発

2018年08月21日

グジャラート(GJ)州政府は2019年1月18~20日に開催予定の外国投資誘致イベント「バイブラント・グジャラート2019(VGGS2019)」(2018年5月23日記事参照)において、初めて「西アジアデー」と「アフリカデー」を併催することを決定した。中央政府と州政府は、西アジアやアフリカの国々から閣僚やビジネスリーダーを招待し、印僑ネットワークを通じたビジネス関係が強いこれら地域との貿易・投資促進に向けた協議を行い、インドのプレゼンスを高めようとしている。

同イベントの運営主体となるGJ州工業開発局(iNDEXTb)のラージクマール・ベニワル局長は「特に医療関連サービス、観光、食品や中小・零細企業の製品などをこれら地域で展開していきたい。長期的な2国間の貿易関係も視野に入れている」と語っている(「タイムズ・オブ・インディア」紙2018年8月6日)。

中東やアフリカ市場への輸出拠点として、GJ州のムンドラ港やカンドラ港、ピパパブ港などの主要港が注目されており、同州に進出しているスズキ・モーター・グジャラート(SMG)やフォードも輸出を行っている。2017年5月にはGJ州ガンディナガルでアフリカ開発銀行の第52回年次総会が開催され、開会あいさつでナレンドラ・モディ首相からインドのアフリカ開発へのコミットメントが示されるなど、GJ州とアフリカとの結び付きは強まっている。バイブラント・グジャラート2019にはモディ首相も出席予定で、投資先および貿易ハブとしてのGJ州の魅力を国内外にアピールするとともに、インドと西アジア・アフリカ地域との経済的な結び付きをさらに強めていくイベントとなりそうだ。

なお、10月にはイベントのプロモーション活動の一環として、GJ州政府の関係者が訪日予定で、日本企業のさらなる投資を呼び込む方針だ。

(丸崎健仁)

(インド)

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