売上税・サービス税(SST)の専用ポータルサイト開設

(マレーシア)

クアラルンプール発

2018年08月10日

マレーシア政府が9月1日からの導入を目指す売上税・サービス税(総称してSST)に関する法案が、7月31日に国会に提出された。マレーシア税関は法案提出を受け、SSTに関する専用ポータルサイト「My SST外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を開設した。

SSTに関する最新情報を掲載

「My SST」では、SSTに関する法令、規則や細則などの行政命令、ガイドライン、各種申請フォームなどの最新情報が確認できる。SSTについては国会審議中であるため、8月7日時点では準備中のページも多いが、各種法案、SSTに関するよくある質問(FAQ)などが掲載されている。

SST登録番号のオンライン確認も可能

SSTの課税事業者となる登録基準は、年間売上高50万リンギ(約1,350万円、1リンギ=約27円)以上で、物品・サービス税(GST)と同様の基準になる。既にGSTの課税事業者である企業は、税関により自動的にSSTの課税事業者として登録され、SST登録番号が付与される。

「My SST」内には、登録状況の確認ページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますがあり、GST登録番号(GST Registration Number)、企業登録番号(Business Registration Number)、企業名(Name of Registered Business)のいずれかと、GSTを登録した際のメールアドレスを入力することで、自社の登録状況を確認できる。

ラッセルベッドフォードマレーシアの加藤芳之マネジングダイレクターによると、自動登録が漏れる懸念もあるため、GSTの登録番号を持っている企業は「自社の登録状況を確認の上、9月1日までに登録を完了しておくことが賢明だ」という。

(田中麻理)

(マレーシア)

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