習国家主席が中国首脳として初訪問、日印からもミッション

(ルワンダ、中国、インド、日本)

ナイロビ発

2018年07月31日

中国の習近平国家主席が7月22日から2日間、中国の首脳としては初めてルワンダを公式訪問した。今回の訪問により、2017年3月にルワンダのポール・カガメ大統領が訪中した際に焦点となっていた貿易、投資、インフラ、防衛に関連する15の2国間協定が締結された。協定には、eコマースへの投資、商業航空便の充実、人材育成、シルクロード経済ベルト(「一帯一路」構想)での協力など、多彩な内容が盛り込まれた。カガメ大統領は、9月に北京で開催予定の中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)に参加するため北京を再訪する予定だ。

ルワンダにとって中国は主要貿易相手国で、中国税関の統計によると、2017年の中国とルワンダの貿易額は約1億5,747万ドルで、前年比で約9%増加した。中国からルワンダへの主な輸出品目は建設機械など、ルワンダの主な輸出品目は紅茶、コーヒー、鉱物、皮革など。

ルワンダは、2018年のアフリカ連合(AU)議長国を務める。7月24日にはインドのモディ首相も民間企業約100社を伴い、首脳として初めてルワンダを訪れ、カガメ大統領と会談した。会談後、貿易促進、防衛など7つの2国間協定を結び、経済・政治両面での関係強化を確認した。ロイター通信によれば、ルワンダはインド2億ドル、中国1億2,600万ドルの融資に合意したという。日本も7月24日から2日間にわたり、堀井学外務大臣政務官を団長とするアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションを派遣し、参加した日本企業など約60人とともにカガメ大統領と面会した。

(久保唯香)

(ルワンダ、中国、インド、日本)

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