カリフォルニア産アーモンドの収穫量、2018年は7.9%増の予測

(米国)

ロサンゼルス発

2018年07月11日

カリフォルニア州はアーモンドの世界最大の生産地で、同州の生産動向はマーケットに大きく影響を及ぼすことが知られている。米国農務省(USDA)は7月5日、2018年のカリフォルニア産アーモンドの収穫量が前年比7.9%増の24億5,000万ポンド(約111万トン)になると予測した。そのうち主要品種であるノンパレル種の収穫量は0.8%減の9億1,000万ポンド(約41万トン)と予測されており、全収穫量の37%を占めている。

アーモンドの生産量は開花時期(2月ごろ)の気温や天候によって左右されるが、2018年の開花時期は気温が低く、特に東側では霜が降りるほどだった。そのため、1本当たりの平均結実数は0.6%減の5,677個と予測された。5月になると気温は上昇し、果実は順調に成長したものの、1粒当たりの平均重量は1.9%減の1.54グラムの予測となった。

一方、結果樹面積は増加の一途をたどっており、4月25日に公表された2018年の予測では7.0%増の107万エーカー(約4,330平方キロ)となっている。以上のことから、1本当たりの平均結実数および1粒当たりの平均重量はともに減少するものの、結果樹面積の増加により、収穫量が増加する予測となっている。なお、2018年はダニや病気による被害はほとんど報告されていない。

(山口真功)

(米国)

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