シュツットガルト市でもディーゼル車乗り入れ禁止に

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2018年07月24日

バーデン・ビュルテンベルク州政府は7月11日、2019年1月1日以降、排ガス規制「ユーロ4」(乗用車)、「ユーロIV」(大型トラックやバスなどの重量車、注1)およびそれ以前の基準しか満たしていないディーゼル車の州都シュツットガルト中心市街地の走行禁止を決めた。「ユーロ5・V」とそれ以降のディーゼル車や、食料品・薬品などの配達、社会・看護サービスに係る通行、緊急車両の通行、障害者の通行などは禁止対象から除外される。また、走行禁止地域の住民については、2019年4月1日まで移行期間が設けられる。

シュツットガルトでは窒素酸化物(NOx)の値がEUの定めた規制値を大きく上回り、ディーゼル車の乗り入れ規制を求めていた環境団体の訴えが、裁判所に認められた。2019年7月1日時点で、2019年末までにNOx排出基準が規制値に収まる見通しが立たない場合には、2020年1月1日以降、「ユーロ5・V」の走行が同様に禁じられる。ただし、ソフトウエアやハードウエアの改善を施し、排出量が改善された「ユーロ5・V」基準を満たす車両は2020年末まで走行が可能。ドイツ連邦自動車局(KBA)によると、シュツットガルト周辺で登録されているディーゼル車のうち、2019年の走行禁止の対象となる「ユーロ4・IV」以下の車両は35%(18万8,163台)を占め、「ユーロ5・V」基準を満たす車両は18万3,358台で34%を占める(2018年1月1日時点)。

また、同州政府は大気汚染の改善対策として、公共交通機関の料金の値下げ、電気バスやトラックなどの購入支援、パークアンドライド(注2)の駐車場の増設、鉄道網の改修や拡充などを決めた。さらに、交通インフラのスマート化による渋滞および排気ガスの削減、窒素酸化物を吸着する道路への転換なども実施する予定。一連の大気汚染対策にかかる費用は4億5,000万ユーロとなる。

ディーゼル車の走行禁止は国内2都市目

シュツットガルト市は、ハンブルク市に続きディーゼル車の走行を禁止するドイツ国内2つ目の都市となる。ハンブルクでは2018年5月31日から「ユーロ5・V」とそれ以前の車両の走行が市内の2カ所の道路で禁じられている(2018年6月1日記事参照)。

(注1)自動車による大気汚染物質の排出規制値を定めたEUの排出基準。

(注2)郊外に駐車場を設置し、そこから市街地へは公共交通機関を利用するシステム。

(ベアナデット・マイヤー)

(ドイツ)

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