上半期のオートバイ生産は前年同期比16.7%増

(ブラジル)

サンパウロ発

2018年07月20日

ブラジル二輪車製造者協会(ABRACICLO)によれば、2018年上半期(1~6月)のオートバイ生産台数は前年同期比16.7%増の49万4,684台だった(添付資料参照)。同協会は増加の背景として、金融手段としてコンソルシオ(いわゆる頼母子講に類似した購入手段)の増加に加え、消費者ローンの増加、マクロ経済指標の安定が業績の回復に寄与したとしている。ただし、5月末のトラック輸送業者のストライキは生産資材、原材料の不足、製品の出荷に直接的な影響を与えたという。月別生産台数の推移をみると、2月以降、2桁台の前年同月比増を記録していたが、6月は0.3%減少している。

ABRACICLOに加盟するメーカー別に生産台数をみると、モトホンダが40万5,949台のシェア82.1%でトップ、以下、ヤマハ発動機は7万181台で14.2%、BMWが4,098台で0.8%、カワサキモータースが3,393台で0.7%と続く。

2018年の予測を11%増に上方修正

なお、販売台数(卸売りベース)は前年同期比12.2%増の45万1,311台、輸出台数は26.6%増の4万1,030台だった。ABRACICLOでは、上半期の業績改善を受け、2018年通年の生産台数見通しを前年比6%増の当初予測から11%増となる98万台へと上方修正した。販売台数(卸売りベース)は前年比10%増となる90万台、輸出台数は2%減となる8万台を見込む。輸出は主要相手国であるアルゼンチンでの通貨下落、経済成長鈍化の影響を受けるとみている。

(二宮康史)

(ブラジル)

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