ダイソーの3店舗がイスラエルで相次ぎ開店

(イスラエル)

テルアビブ発

2018年07月24日

日本で100円ショップ「ザ・ダイソー」を展開する大創産業(本社:広島県東広島市)のイスラエル2号店が7月18日、テルアビブ近郊ラーナナにある「レナニム(Renanim)モール」内にオープンした。イスラエルでの店舗展開は7月上旬に開店したアシュドッド店に次ぐもので、7月末にはリションレツィオンに3店目がオープンする。

ダイソー・ラーナナ店の広さは約650平方メートル(バックヤードを含む)で、取り扱い品数は2万2,000SKU(Stock Keeping Unit、ストック・キーピング・ユニット:最小在庫管理単位)。商品価格は税込みで10シェケル(約310円、1シェケル=約31円)均一。

オープン初日、一般客の開店時間は午前11時だったが、10時前から行列が発生し、ピーク時には250人程度に達した。熱心に品定めをして買い物かごに商品を入れる消費者が多く、店内は熱気に満ちており、商品によっては開店後の数分で全て棚からなくなるものもあった。夏休み時期のため、特に10代~20代前半の女性客の姿が目立っていた。

一足先にオープンしたアシュドッド店では、売り切れになる商品が出たため、既に追加発注を行ったもようだ。ダイソー関係者は「売れ筋商品の見極めが課題」と語る。

2019年末までにさらに20店舗増やす計画

ダイソーのパートナーは、イスラエルのユニオングループで、トヨタのレクサスブランドの正規輸入代理店として日本企業とのビジネスに長年の実績がある。またファッションのH&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)ブランドのフランチャイズ展開を行うなど、小売りに関してのノウハウを持つ。オープニングに駆けつけたユニオングループのジョージ・ホレシュ会長はジェトロのインタビューに対し、「2019年末までにさらに20店増やす計画がある」とコメントした。

写真 顧客でにぎわう開店時の様子(ジェトロ撮影)
写真 多くの人が集まったオープニングセレモニー(写真左)と買い物客でにぎわう店内の様子(いずれもジェトロ撮影)

(余田知弘)

(イスラエル)

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