華為技術、アウディとコネクテッドカーで提携

(中国、ドイツ)

広州発

2018年07月23日

華為技術(ファーウェイ)は7月10日、ドイツのアウディと戦略提携に関する覚書を交換した。両社はコネクテッドカー分野で協力する。李克強首相とメルケル首相が両国企業のパートナーシップ強化を呼び掛けていることに応じたかたちだ。

両社の協力内容は主に以下のとおりと報じられている(「PCauto」7月11日)。

  • ネットワークカー分野での深い協力
  • 自動運転とデジタル化サービスの発展推進
  • 江蘇省無錫市での「LTE-V」(注)の展開
  • 技術人材の専門知識養成

アウディ中国のサード・メッツ執行副総裁は両社の協力について「安全性の向上と交通量の最適化を通じたインテリジェンスシティーの形成がわれわれの共通の目標だ。関連の研究はまず中国市場で集中して行われる」と述べている。

華為技術は2016年にアウディ、BMW、ダイムラーなどとコネクテッドカーにおける世界統一規格を目指す「5Gオートモーティブアソシエーション」を設立、2017年には大手IT企業SUSEと提携するなど、近年ドイツ系企業との連携を強化している。また、自社のスマートフォンにはライカカメラAGのレンズを採用している。

(注)コネクテッドカーに特化した移動体通信規格。

(河野円洋)

(中国、ドイツ)

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