広州ナンバーの最低落札価格が上昇の一途

(中国)

広州発

2018年07月06日

広州市の6月の自動車ナンバープレートの最低落札価格は、個人が5万2,000元(約88万4,000円、1元=約17円)、企業・組織が6万2,800元だった。平均落札価格はそれぞれ5万7,283元、7万7,611元と、いずれも2カ月連続で過去最高を更新した(2018年5月15日記事参照)。ここ1年をみると、最低落札価格は最安値と比べ、個人は約2.9倍、企業・組織は約6.3倍に上昇した(図参照)。

図 広州市ナンバー最低落札価格の推移

乗り入れ規制が価格上昇を後押し

急激な価格上昇の原因として、7月1日から広州市ナンバー以外の車両の広州市内への乗り入れ規制が実施されたことが指摘されている。規制が発表された4月以降、急速に価格が上昇している。

さらに、同日から広州市の車両登録を定めた「広州市中小客車総量コントロール管理弁法」が改正された。登録可能車両数は年間12万台、うち抽選により省エネ・新エネ車両(注)1万2,000台、普通車両6万台、競売により普通車両4万8,000台という内容に変更はない。ただし、登録総数の個人向け比の拡大(88%→90%)、登録申し込み資格の緩和の一方、省エネ車と見なされる条件は厳格化されている。

(注)電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車および燃費条件をクリアしたハイブリッド車。

(河野円洋、黄冬瑩)

(中国)

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