広州市、非現地ナンバー車両の走行制限を開始
(中国)
広州発
2018年07月18日
広州市で7月1日、「非広州市籍の中・小型乗用車通行管理措置に関する通告」(穂交通規字〔2018〕3号)が施行された。指定区域において広州市ナンバーでない中・小型乗用車の走行が連続4日に制限される。次に走れるようになるには、最終運転日から4日以上の間をあける必要があることから、この規制は「開四停四」(4日間運転、4日間停止、注1)と略される。通告の有効期間は5年。8月1日からは違反者に対し罰金200元(約3,400円、1元=約17円)などが課される。広東省では深セン市に次ぐ、非現地ナンバー車両の走行制限となった。
緊急車両や祝日は対象外
軍や警察車両、消防車、救急車、レスキュー車、道路運輸証書を持つ客運車両(レンタカー、ネット予約タクシーは含まない)、スクールバス登録されておりかつ登録ルートが広州市内を含むスクールバス、香港・マカオナンバー車両、大使館・領事館ナンバー車両は規制対象外となる。
春節(旧正月)、国慶節(建国記念日)など国民の休暇を伴う祝日(注2)、中国共産党広東省代表大会、同広東省委員会全体会議、広東省人民代表大会・広東省政治協商会議、中国輸出入商品交易会などの期間中は制限を実施しない。
緊急または特殊な事情により通告に違反した場合は、広州市の交通管理部門に陳述・申し立てを行うことができる。
なお、政府関係、企業、近隣から通勤する個人については、条件を満たせば1~2年間、制限対象外となる申請ができる(添付資料参照)。
監視カメラを活用して取り締まり
取り締まりは監視カメラを活用して行われる。指定区域を走る対象車両を撮影した画像と、車両情報を組み合わせて取り締まる。画像を基に、車両ナンバーだけでなく車種や年式も判別できるという(「南方網」7月2日)。
(注1)「開」は中国語で「(車などを)運転する」の意味を持つ。
(注2)中国の休暇を伴う祝日は女性のみが対象の「婦女節」、14歳以上の青年のみが対象の「青年節」、少数民族の習慣によるものなどがある。また、抗日戦争記念日、教師の日、看護師の日など休暇を伴わない祝日もある。
(河野円洋)
(中国)
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