韓ロ、サービス・投資分野のFTA交渉開始で合意

(韓国、ロシア)

ソウル発

2018年07月03日

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6月21日から23日にかけてロシアを訪問、サービス・投資分野での自由貿易協定(FTA)交渉開始に向けた国内手続きを進めることでロシア側と合意した。韓国・産業通商資源部の発表内容の骨子は以下のとおり。

ロシアとのFTAの効果について、サービス分野では、物流、医療、観光、建設、ITなど成長目覚ましいロシアのサービス市場(注1)を先取りし、サービスの対ロ輸出競争力が向上するとみている。他方、投資分野では、安定した投資環境づくりと投資者保護強化を通じ、両国企業間の投資が促進するとみている。

今回の合意により、両国は必要な国内手続きを進め、FTA交渉を速やかに開始する計画だ。

さらに、両国は物品分野のFTAに関する協議を引き続き行っていくことでも合意し、ロシアなど5カ国が加盟するユーラシア経済連合(EEU、注2)との包括的FTAの推進に向けても努力することとした。

(注1)ロシアのGDPに占めるサービス産業の割合は、1990年代32.1%から2017年には56.2%と上昇している。

(注2)ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、アルメニア、キルギスの5カ国。

(末永敏)

(韓国、ロシア)

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