広汽集団、デトロイトにR&Dセンター設置

(中国、米国)

広州発

2018年07月30日

米国ミシガン州政府は7月13日、広州汽車集団(以下、広汽集団)がデトロイト北西部のファーミントンヒルズに研究開発(R&D)センターを設立すると発表した。投資総額は440万ドル以上で、自動車および部品の研究開発を行う。現地従業員を62人雇用する見通し。リック・スナイダー・ミシガン州知事は「これは外国投資者との長期的な協力と友好関係の結果だ。広汽集団の発展と雇用の創出に期待している」と述べた。

広汽集団は、1997年に広州市で設立された中国の大手自動車会社で、トヨタやホンダ、三菱自動車、日野自動車など日系を含む外資系企業と合弁事業を展開している。米国では、既に2017年4月にシリコンバレーに新エネルギー車と無人運転に関するR&Dセンターを、2018年4月にロサンゼルスに先進デザインセンターを設立しており、デトロイトは3カ所目の拠点となる。

2018年1月にデトロイトで開催された北米国際オートショーで広汽集団は、2019年第4四半期(10~12月)に米国市場へ参入するとの意気込みを示した。広汽集団の馮興亜総経理は「グローバル化は広汽集団が発展するために必ず通らなければならない道だ。われわれの目標は世界レベルの中国ブランドとなることで、米国市場も中国市場も同様に重要だ」と述べた(「太平洋自動車網」7月20日)。

米国市場には、既に中国国内で販売している自社ブランドの「伝祺」の7人乗りスポーツ用多目的車(SUV)「GS8」を投入する予定。

(郭冬梅)

(中国、米国)

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