遺伝子組み換え小麦見つかる、流通せずと確認

(カナダ、日本)

トロント発

2018年06月20日

カナダ食品検査庁は6月14日、アルバータ州の農道で遺伝子組み換え小麦が見つかったことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2017年夏に、除草剤を散布後も枯れない小麦が発見され、DNA鑑定の結果、米バイオ化学大手モンサントが開発したグリホサート耐性小麦「MON71200」であることが4月に判明したという。

同庁では、カナダで登録されている約450品種の小麦や過去3年間の輸出出荷分の小麦17万粒近くのDNAと照合した結果、当該品種に該当しなかったことから、遺伝子組み換え品種が市場流通していないことが確認できたという。また、発見地点周辺の6万平方メートルの区域でサンプル採取が行われたが、当該品種は見つからず、到達経路は未だ不明だが、当該品種の危険性評価も行い、カナダ保健省や食品検査庁は、人体や動物、 環境へのリスクは生じないと結論付けた。

日本はカナダ産小麦の輸入を暫定停止

カナダ食品検査庁の発表を受けて、日本の農林水産省は6月15日、カナダ産小麦の輸入を暫定的に停止し、日本に遺伝子組み換え品が流入していないかを調査すると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

輸入停止処分について、アルバータ州のデロン・ビリオス経済開発貿易相は、「カナダ産小麦輸入の一時停止という日本の決定は非常に残念だ。現在、日本が輸入を再開するために必要な保証を提供するよう努めている。日本政府の輸入停止措置は標準的な対応であり、市場の混乱は非常に短期で終わると確信している」とコメント。米国産小麦がかつて同様の理由で日本から輸入停止を受けた際にも、2カ月以内に輸入が解禁となった事例を挙げ、輸入停止の早期解除に期待を寄せた(CTVニュース・カルガリー6月15日)。

カナダ食品検査庁では、再発防止策として、遺伝子組み換え小麦が発見された土地の所有者と協力して今後3年間、当該地域の監視を継続するという。

カナダ統計局によれば、カナダの2017年の小麦(HSコード1101)の輸出量は2,060万トンで、米国へ278万トン、次いで日本へ171万トンが輸出された。日本への輸出量は全体の8.3%を占める。

なお、日本の輸入停止発表後、韓国政府も6月18日にカナダ産小麦の輸入停止を発表した(ロイター6月18日)。

(飯田洋子)

(カナダ、日本)

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