福建自貿区、「一帯一路」沿線国や台湾との連携強化
(中国)
広州発
2018年06月01日
国務院は5月24日、「中国(福建)自由貿易試験区の改革開放のさらなる深化方案」(国発〔2018〕15号)(以下、方案)を公布した(方案の成立は5月4日)。中国(福建)自由貿易試験区(以下、福建自貿区)は全体として予定した目標を達成したとし、両岸(中国と台湾)の経済・文化交流のための方案を制定した。
「建設目標」として、「2020年までに国際投資・貿易の通用ルールをベンチマークとし、法制化、国際化、円滑化されたビジネス環境を形成し、開放とイノベーションが融合し一体となった総合改革試験区、両岸経済協力モデル区、21世紀海上シルクロード沿線国・地域に向けた開放協力の新たなピークを打ち立てる。自由貿易試験区改革と福建省の改革の連動を強化し、条件を満たした改革に関する試験内容を福州市、アモイ市、平潭総合実験区の範囲内で全面的に実施、もしくは福建省内で試験的に推進する」とした。
方案では次のように具体的な内容が記されている(表参照)。
方案について、福建師範大学福建自貿区総合研究院の黄茂興院長は、「福建省が『一帯一路』沿線国・地域との相互接続を強化することを支持するものだ。方案に示された措置は具体性があり、福建省の実際の発展状況に適したもので、福建省の21世紀海上シルクロード核心エリアとしての機能・作用の発揮の助けとなる」としている。
方案全文は中国政府ウェブサイトで閲覧できる。
(河野円洋)
(中国)
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