西シドニー空港都市計画へ投資呼び掛け

(オーストラリア)

シドニー発

2018年06月06日

連邦政府とニューサウスウェールズ(NSW)州政府は5月28日、「西シドニー空港都市(エアロトロポリス)投資フォーラム」をシドニー西部郊外で開催した。マルコム・ターンブル首相、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相が登壇し、海外からの聴講者を含め約250人が出席した。

西シドニー空港都市計画は、シドニー中心部から西に約50キロ離れたバジェリーズ・クリークで建設中の西シドニー空港(2026年完成予定)の周囲に都市を開発するというもの。新空港は最新鋭の機能・設備を備え、24時間稼働の国際空港となる。空港へのアクセスでは鉄道の新設と延長や、高速道路の新設も計画されている。

シドニー大都市圏第3の都市を目指す

計画では、この地域を「西部パークランドシティー」として、シドニー中心部を含む「東部ハーバーシティー」、パラマタ市を含む「中央リバーシティー」に次ぎ、シドニー大都市圏の第3の都市にすることを目指している。一連の都市開発により、西部パークランドシティーの人口は、2016年の107万人から2036年には153万4,450人に増加する見通し。また、航空、防衛、農業、医療、教育、観光など多くの分野で発展が期待されている。

今回のフォーラムでは、「オーストラリアにおける開発計画としては最大規模」「連邦政府、州政府、8つの自治体が連携している」点などが強調され、計画に関心がある企業は、州政府など関係機関へできるだけ早く連絡する必要があるとの説明があった。

なお、NSW州政府と関係機関は、7月23~24日に日本からのインフラ・医療分野に焦点を当てたミッションを受け入れる予定で、西シドニー空港都市、ウェストミード医療・教育区域などを視察することになっている(2018年4月10日記事参照)。

なお、エアロトロポリス計画に関する問い合わせ先は次のとおり。

  • 日本国内:オーストラリア大使館商務部コミッショナー(NSW州担当)ピーター・ナイト氏(peter.knight@austrade.gov.au)
  • オーストラリア:西シドニー投資誘致事務所(wsiao@industry.nsw.gov.au)

(中里浩之)

(オーストラリア)

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