カナダのICT企業10社がビジネスセミナーでプレゼン

(カナダ)

米州課

2018年06月14日

在日カナダ大使館は6月12日、日本企業とのビジネス協業や提携を目指すカナダの情報通信技術(ICT)企業10社が自社の技術や製品を紹介するビジネスセミナーを東京で開催した。セミナーには、両国の関係者約100人が参加した。

冒頭、カナダ大使館のジョシュア・ホドソン参事官がカナダの科学・技術・イノベーションの動向について基調講演を行った後、徳永陵商務官が日本企業にとってのカナダでの投資機会を紹介した。

企業セッションでは、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)をはじめ、ロボットやセキュリティー関連などの技術や製品が紹介された。登壇企業の1社のコンピュサルト(Compusult、ニューファンドランド・ラブラドール州マウントパール市)は、地理空間情報を利用したシステムソリューションと、資産やアイテムのトラッキングソリューション提供しており、米国家地球空間情報局(NGA)や米国防総省、カナダ国防省などを顧客に持っている。また、IoTプラットフォームによる自動ナビゲーション機能を持つ無人型自動運転車両(UGV)ロボットを提供しており、危険地域や立ち入りが困難な環境における荷物運搬とモニタリングを得意としているという。

ヌーボ(mnubo、ケベック州モントリオール市)は2012年に設立されたベンチャー企業で、AIを活用したIoTデータ解析プラットフォームを提供している。従業員約70人のうち約50人はAIやIoTのエキスパートで、米アイコントロール・ネットワークスやヤンマー、東急グループのケーブルテレビ企業であるイッツ・コミュニケーションズなどを顧客に持っている。

セミナーの最後に登壇したソチ(SOTI、オンタリオ州ミシサガ市)は、IoTネットワーク管理システムやモビリティーソリューションを提供している。世界で1万8,000社を顧客に持ち、2,000社以上のパートナーを有しているという。日本企業では、カシオ計算機、デンソーウェーブ、パナソニック、京セラなどとパートナーシップ契約を結んでいる。

プレゼンテーションを行ったカナダ企業は、6月13~15日に幕張で開催されているネットワークコンピューティングに特化したテクノロジーとビジネスの展示会「インターロップ東京2018外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」のカナダパビリオンに出展している。

写真 レセプションであいさつするジョシュア・ホドソン参事官(ジェトロ撮影)
写真 多くの関係者が参加したセミナーの様子(在日カナダ大使館提供)

(中溝丘)

(カナダ)

ビジネス短信 d5ffce8b9c79a89e