消費電子展(CES)アジア版が上海で開催

(中国)

上海発

2018年06月25日

6月13~15日に、上海の新国際博覧中心(センター)でアジア消費電子展(CES Asia)が開催された。自動運転、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、モバイルインターネットなどの分野に、80カ国500社以上の企業が出展した。来場者も前年比20%増の4万6,000人と過去最高を記録した。

CES Asiaは全米民生技術協会(CTA)が主催して毎年1月にネバダ州ラスベガスで開かれる消費電子展示会(CES)のアジア版で、2015年から上海で毎年開催されている。2018年は4回目で、5つの展示ホールを合わせた出展面積は5万平方メートルで、前年比24%広くなった。

中国の主要企業が多数出展した。百度(バイドゥ)は自社開発の自動運転システム「アポロ2.0」を搭載した車体を展示、アリババは人工知能(AI)+モノのインターネット(IoT)のテーマで開発した音声反応システム「アリジェニー(Ali Genie)」を展示、騰訊(テンセント)が出資しテスラのライバルとして南京で創業した自動車メーカーのバイトン(BYTON)は、電気自動車(EV)の「Kバイト」を展示した。そのほか、電子商取引(EC)大手の京東(JD.com)、通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)なども出展し、来場客の注目を集めた。

韓国、オランダ、スイス、フランスなどもスタートアップ出展ホールにそれぞれ国家パビリオンを出展した。

写真 バイトンが展示したEVの「Kバイト」(ジェトロ撮影)
写真 百度が開発した自動運転システム「アポロ2.0」を搭載した車体(ジェトロ撮影)

(張潔菁)

(中国)

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