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国際石油開発帝石、大型LNG施設の稼働準備整う

(オーストラリア)

シドニー発

2018年06月11日

国際石油開発帝石(東京都港区)は5月31日、オーストラリアで進めている「イクシス液化天然ガス(LNG)プロジェクト」の沖合生産・処理施設で、生産開始に必要な試運転作業が完了したことを発表した。今後、最終的な安全確認作業を経てガス生産を開始し、9月末までに日本などに向けて出荷する予定だ。オーストラリア北部では3月からサイクロンが相次いで発生しており、生産開始のスケジュールが少し遅れていた。

イクシスLNGプロジェクトは、国際石油開発帝石が操業主体(参加権益比率:62.2%)となり、パートナー企業であるトタル(30.0%)、台湾中油(2.6%)、東京ガス(1.6%)、大阪ガス(1.2%)、関西電力(1.2%)、JERA(ジェラ、0.7%)および東邦ガス(0.4%)などとともに推進する。

同プロジェクトでは、西オーストラリア沖合に位置するイクシス・ガス・コンデンセート田より産出される天然ガスを、北部準州のダーウィンに建設した陸上ガス液化プラントで液化し、年間約890万トンのLNG、および年間約165万トンの液化石油ガス(LPG)として生産・出荷する(ピーク時)。同時に、沖合生産・貯油出荷施設などから日量約10万バレル(ピーク時)のコンデンセート(注)を生産・出荷する。同プロジェクトは、40年という長期にわたって稼働が見込まれており、世界的にも大規模なLNG開発計画だ。

国際石油開発帝石は、1998年の公開入札により、同プロジェクトが実施される鉱区の探鉱権を取得、その後の探鉱・評価作業や基本設計作業などを経て、2012年1月にプロジェクトへの投資を最終決定した。その際に同社は、プロジェクトの総投資額は340億米ドル(同社負担は247億米ドル)の見込みと発表した。オーストラリア貿易投資促進庁は「340億米ドル規模のイクシスLNGプロジェクトは、日系企業の対オーストラリア投資としては、1件当たりで最大規模」と評価している。

オーストラリアの2016/2017年度(2016年7月~2017年6月)のLNG輸出量は5,215万トン。輸出相手国別シェアをみると、日本が最大で48%、次いで中国が29%、韓国が11%だった。日本側からみると、2017年のLNG輸入量は8,363万トンで、輸入相手国別シェアでは、オーストラリアが最大で31%、次いでマレーシア(18%)、カタール(12%)だった。今後、同プロジェクトで採掘されたLNGの出荷が始まると、オーストラリアから日本へのLNG輸出量がさらに拡大すると予想される。

写真 イクシス・プロジェクトの洋上施設のセントラル・プロセッシング・ファシリティー(国際石油開発帝石提供)

(注)コンデンセートは、天然ガスの採掘に当たり、地表において凝縮分離した軽質液状炭化水素。

(中里浩之)

(オーストラリア)

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